陶器をご購入の際の注意事項

商品について

「ゆう雑貨店」の陶器は全て、陶芸教室ゆう工房のスタッフが丁寧に手作りしています。
同じように見える商品も、色合い、形、大きさなどが微妙に異なります。
釉薬(器の表面の色)は粉で調合しているため、そのちょっとした配合の差や、
焼く時の窯の位置、また季節によっても、器の景色は変わってきます。
手作り特有の温かみや、陶器ひとつひとつの個性をお楽しみ下さい。

 


 

陶器の性質について

貫入

器の表面に細かくヒビが入っているように見えるものや、
使っていくうちにヒビが入ったような模様が出て来ることがあります。
これは器のヒビではなく、『貫入( かんにゅう)』と呼ばれるものです。
貫入とは、器を焼いたときの素地と釉薬の収縮率の差に寄って起きる、焼き物独特の現象です。

 

萩土

素材に『萩土』という表記のあるものは、他の土に比べて特に吸水性があり汚れなどが付きやすくなっています。
萩土は焼き締まりが少なく、土味が柔らかいため、長く使用していると変色していきます。
これを「萩の七化け」と言い、古くから茶人に愛されてきました。
使い込むごとに味の出る萩焼の深い味わいをお楽しみ下さい。

 

釉だれ

高台( 器の裏) の部分まで釉薬( 色)が付着したざらつき等がありますが、これは高温で焼成する穴窯焼成特有の釉だれです。
削り落として処理しておりますが、万が一に備え、敷物・保護材などでお使いください。

 

ぐらつき

陶器は焼成すると収縮が起こります。
柔らかい土で器を成形したときは、中にたくさんの水分が含まれていますが、
これを1200℃近い温度で焼成すると、中の水分が全て飛んでしまい、器が15%程縮みます。
この収縮時の歪みから、器に多少のぐらつきが出て来る場合があります。
陶器の性質上起こりうる現象ですので、ご了承下さい。

 

目の荒い土

陶器は目の荒い土を使用している為、水の中につけておくと水分を吸い、実際に使っていくうちに湿り気や水分を含んだり乾燥したりと、様々な状態に変化します。
無機質なように見える陶器ですが、ひっそりと呼吸をしている生き物の様です。
こういった特徴から、ご購入頂いてすぐは長時間使用すると水漏れがすることがごく稀にございます。
一晩置いておくと、机の上に水の輪っかができる程度です。
その場合は、米のとぎ汁につけて10 分以上煮沸して下さい。
自然に冷めるまで待ち、水で洗い流してご使用下さい。

 


 

陶器の上手な使い方

  • 陶器の器は吸収性があり、汚れなどがつきやすくなっております。 器は使い込む程に風合いや色が変化していき、「うつわを育てる」ということが古くから楽しまれてきました。 器の風合いの移り変わりを楽しんで頂くのも素敵ですが、もし汚れなどが気になられる場合は、ご使用前に10分ほど煮沸していただきますと、茶渋やシミなどが付きにくくなります。
  • ご使用後はよく乾燥させてからご収納下さい。カビ、シミを防ぎます。
  • 電子レンジ・オーブンのご使用は避けてください。 陶器は急な温度変化に弱い為、器にヒビが入る場合があります。
  • 食洗機のご使用は避けてください。 土物は硬度が弱いものも多いため、器同士がぶつかると欠けやすい性質があります。
  • 直火には使用しないで下さい。但し『土鍋土』という表記のあるものはご使用頂けます。